カネパッケージインドネシア代表の松田です。
このブログでは、これまで下記2つの記事をお届けしてきました。
第1回の記事で詳しく書きましたが、私は2021年からカネパッケージインドネシアに営業責任者として赴任し、今年2月からは代表を務めています。
海外で営業畑一筋30年、ずっと自動車業界に携わってきました。
インドネシアでは、昔はTier1、Tier2サプライヤーは日系のみでしたが、今はローカルも参入しています。ローカルも技術や品質を高めてきており、我々日系サプライヤーの存在意義は薄れてきているのが現状です。
これからもインドネシアで必要とされる存在になるために、私たちは今、変わらなければなりません。
私がインドネシア拠点長として、やるべきことは、“改革と挑戦”。
そこで今回は、私松田が今まさに取り組んでいる挑戦についてのお話です。
松田の5つの挑戦
現在、私が取り組んでいる挑戦は大きく5つあります。
①紙パッケージの内製化率100%
②設備投資
③DX推進
④組織改革
⑤多拠点での連携
当社のお客様の多くは、自動車産業。御存知のとおり、自動車産業は今大きな変化に直面しています。
そう、EV化です。
市場の変化に置いていかれないよう、サプライヤーである我々も急ピッチで変化をする必要があります。
そのためには、大胆な改革と新分野への挑戦が必要なのです。
この5つの挑戦は、時代の変化に適応するためには避けられないことであると考えています。
それでは1つずつ解説させていただきます。
紙パッケージの内製化率100%
まず1つ目の挑戦は、紙パッケージの内製化率100%。
現状では60%前後のものを100%まで引き上げていきます。
内製化の目的は2つ。
・利益率
・納期管理
利益率は言わずもがなですが、納期管理をさらに徹底していきたいというのが大きな理由です。
日系企業として、納期厳守は当たり前ですが、パッケージで何か問題が起きたときに、すべて内製化していれば、その解決も容易になります。
日系のお客様からは納期や価格だけでなく、トレーサビリティも要求されます。その高い要求に応えるべく、内製化率100%は必ず達成したい目標です。
設備投資
2つ目の挑戦は、設備投資。
内製化率100%を達成するため、そしてより大モノのデザインに対応にするため、4つの新マシンの導入を計画しています。
・ビク抜き
・ローラーダイカッター
・油圧ギロチン裁断機
・Heavy Duty Box Maker Machine Features(段ボール半自動製函機)
インドネシアで調達することが難しいマシンは、自ら海外に足を運び、調達しています。
また、それだけではなく、次の設備投資も順次行っています。
・工場の大幅なレイアウト変更
・トラック2台購入し、計5台に
・電動フォークリフト購入し、計3台に
これだけの設備投資を1年で実行するのは、気力体力、そして度胸が必要だと、日々、痛感しています。(笑)
DX推進
3つ目の挑戦は、DXの推進。
「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、企業がビッグデータやAI、IoTなどのデジタル技術を活用して、業務フローを改善するだけでなく、製品やサービス、ビジネスモデルそのものの変革を実現させることを意味します。
変化の激しい時代に、インドネシア市場で競争優位性を維持し続けるために、DXは避けて通れません。当社もようやくその一歩を踏み出したところです。
ERPを導入し、プランニングから在庫管理、納品管理を一元管理できるようになり、経営の効率化を進めています。
将来的には、顧客のシステムとつながり、受発注が自動化できるようになるでしょう。
そうなってからでは遅すぎるのです。来るべきときに備え、今から対応を進めていきます。
組織改革
4つ目の挑戦は、組織改革。
これまでトップダウン型の組織だったものを、ボトムアップ型へと変えていきます。
具体的にはGM職などの役職を新設、部門別にリーダーを育てていく方針です。
少しずつ、部下への権限委譲も進めています。
ローカルを育て、ローカルだけで組織が運営できるように。将来的にはそうなるのが理想でしょう。
多拠点での連携
5つ目の挑戦は、多拠点での連携。
当社は、日本本社、タイ、ベトナム、フィリピンそしてインドネシアと多拠点に展開しています。
これまで拠点間の連携ができていない部分も多かったのですが、昨年から海外拠点間の連携を強化。グローバル展開する企業と協業し、輸送梱包のカーボンニュートラル化に取り組むなど、早くも成果が出はじめています。
今後はさらに拠点間での連携を高め、全社での売上増加を目指しています。
以上、私松田が取り組んでいる5つの挑戦についてお話をさせていただきました。
「松田は面白いことをやってるな」、「頑張っているな」、とお話だけでも聞いていただければ嬉しいです。
フットワークの軽さには自信があります。ぜひ一緒に新しいことに挑戦していきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。